国鉄では分割民営化後も継承各社による増備も視野に入れ、1986年(昭和61年)からコスト低減をした上で輸送改善を図るため老朽化した急行形電車の劣化・陳腐化が著しい車体から新製した近郊型への車体更新改造を開始した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/国鉄413系・717系電車
このうち投入線区が、北陸本線(金沢・富山地区)向けのため種車同様の交直流両用車としたのが413系電車、東北本線・常磐線(仙台地区)および鹿児島本線・日豊本線(熊本・鹿児島・宮崎・大分地区)向けのため交流専用車としたのが717系電車である。
北陸地区向け交直流両用車で改造施工は全車松任工場。国鉄時代の落成車も含み分割民営化後は西日本旅客鉄道(JR西日本)が承継し、配置もあいの風とやま鉄道へ譲渡された車両を除き現在に至るまで金沢運転所(→現・金沢総合車両所)である。
【JR西日本】
本形式は3両編成×11本(うち2両はクハ455形700番台)が製造され、全車がJR西日本へ継承された。その後、北陸新幹線開業に伴い5編成があいの風とやま鉄道へ譲渡されている。
記事執筆時点では3両×6編成が金沢総合車両所に在籍し、北陸本線、七尾線で運用されている。
金沢総合車両所B04編成は、Mc+M’ユニットが1962年にクモハ471-7+モハ470-7として日立製作所で製造された。一方、Tcは1971年にサハ455-1として川崎重工業で製造された。 その後1986年にクモハ471-7+モハ470-7を413系へ改造、サハ455-1をクハ455-701へ改造し3両編成を組成したものが本編成である。